スタッフもお客様も全力サポート

酒井さんが取締役パティシエを務めている「西洋菓子おだふじ」は常にお客様が来店し、ケーキの前は通路が見えなくなるほどの盛況ぶり。従業員も正社員32人をはじめ、パートやアルバイトなど約50人もの人数を抱えている店舗だ。

「独立とは違う形ですが、自分のやりたいことがやれますし、良くも悪くもその結果がストレートに返ってくるのが楽しいところですね。スタッフの育成には力を入れていて、ベテランから新人まで商品開発のアイデアを提案することができ、その商品が店頭に並ぶこともあります。コンクールに出場することもできたり、頑張っている子は全力で応援してあげたいですね。自分もそんな風にやらせていただいてきたので」。

お菓子作りはもちろん、接客にも細心の注意を払っているそうで「お客様が買ったケーキを持って帰って、箱を開けた時の笑顔を考えて、接客しています。ケーキが美味しいのは当たり前ですけど、また買いに行きたいと思っていただける、笑顔や接客のいい店と思ってもらえるような。自転車でお持ち帰りの方ならケーキにフィルムを巻いたり、お車で帰りの時間がかかりそうな方には保冷剤を多めに入れたり。お客様それぞれに合わせた対応を心がけています」と語る。

7年前に現在の場所へ店舗を移転、取締役パティシエに就いてから7月で1年、「ここで『西洋菓子おだふじ』のベースを更に固めて、店舗拡大していくことが目標です。今働いている人たちが胸を張って働いていけるような店の環境作りにも力を入れていきたい」と今後の夢を聞かせてくれた。