技を磨いて一味違う中華を目指す

熊倉 優駿 YUTO KUMAKURA

2016年度 東京誠心調理師専門学校卒業

崎陽軒本店 個室・宴会場 調理

在学中から崎陽軒を希望してアルバイトを経験、卒業後に改めて入社。宴会場を担当し、盛り付けや調理指示などに従事。その後、崎陽軒本店内の中国料理レストラン「嘉宮」を経て再び宴会場に戻り、100名以上の大宴会も手がけている。

「料理人になろうと思ったのは小学校3年生の時」と明快に答える熊倉さん。家でお母さんの手伝いをしていて料理の面白さに目覚めたという。西洋系の料理を目指して入学したが、静岡に住んでいた頃、東京に遊びに行くことがあり、その時に列車の中で食べた崎陽軒の『シュウマイ弁当』がとても美味かったことが忘れられず、中国料理の道を選んだ。
 小学生から高校生までサッカーに熱中、サッカー選手になる夢を見ていた時期もあったというが、ケガもあって子どもの頃の料理人への想いを貫いた。専門学校の球技大会に好きなサッカーで出場して2位になったことがいい思い出、と語る。
 卒業後の進路は、子供の頃に「冷めていても美味しい!」と感じた、あの、シュウマイ弁当の崎陽軒に迷わず決めた。日本人に愛され、地元・横浜に愛されている崎陽軒の中国料理が好きだという。念願かなって入社後、点心、前菜、仕込みをひと通り研修したのちに、宴会場に配属される。
 宴会の料理はとにかく量が多い。スピードが要求される上に、盛り付けの美しさも大切な要素だ。時折、特別メニューの盛り付けを任されることもあり、自分なりの工夫が評価されると嬉しく、また、やりがいを感じるという。
 今は後輩もでき、指導する立場にもなったので、先輩に叱られて鍛えられてきた自らの経験を伝えている。将来は調理の腕を磨いて、「よくある味」ではなく、調味料を駆使して素材の良さを引き出した、独自の料理を目指したいと語る。新婚だという熊倉さんは、「もうすぐ子どもが生まれるので楽しみです」とはにかみながら笑った。

崎陽軒本店

横浜駅直結の大型店舗。商品ショップほか、個室・宴会場・会議室、 中華とイタリアンを軸にした3つのレストランとティーサロンも併設。 本格中華・イタリアンをアレンジした、崎陽軒ならではのおもてなし。

住所 〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-13-12 地図
電話番号 045-441-8880(受付時間9:00~20:00)
URL http://kiyoken-restaurant.com

広東料理をベースにした本格中華。写真左はフカヒレの姿しょう油旨煮、右は本店オリジナルシウマイ盛り合わせ 3 種(フカヒレ・クワイ・サーモンチーズ)。

結婚式や祝賀会などの大人数向けの宴会場から、少人数に対応した洋室・和室(掘りごたつ式・座敷)の個室もある。