新たな発展を目指して日々邁進

母親の影響でお菓子作りを覚えたという渡部さんは、自分の作ったクッキーやマドレーヌを周囲に喜ばれたことから学校に入学。「２年目に専攻を選ぶ時、初めはパンにするつもりだったんです。お菓子と違って、パンはなかなか家では作れないですから。でも、校外学習でクリスマス時期のパン工場でお世話になって、何十枚というスポンジを焼いてるうちにやっぱり洋菓子に進みたいと思ったんです」と言う。

今の会社にはアルバイトを経て就職。店頭での接客や調理場での作業以外に、商品開発にも関わってきた。「商品開発のアイデアは外から刺激を受けることが多いです。新しくオープンしたお店とか、コンビニの商品にもヒントはありますね。常にアンテナは張ってるし、休みの日もカフェとか雑貨屋さんに自然と足が向いてます」。

現在はエリアマネージャーとして、各店舗を統括する立場に。「店長やスタッフとコミュニケーションを取って、彼らの持っているいいものを引き出すのが仕事。指導するに当たっては、学校で学んだ基礎や調理場での経験を生かした目線を持ててるかなと思います」と渡部さん。

「ここ数年で新店舗も増えており、最初の秋谷本店レストランができてから34年。私も今の立場としてはまだまだ未熟ながら、自分なりに社長や料理長が築き上げてきた土台の上で、お客様に喜んでもらえることを考え、どんどん挑戦していきたい。提案を形にすることをやってみなさいと応援してくれる会社。ここで働けることを誇りに思います」と話す言葉からも仕事への充実感が感じられた。