メインダイニングで働く誇りと緊張感

浦崎 洸佑 さん KOUSUKE URASAKI

2014年度 東京誠心調理師専門学校卒業

帝国ホテル東京 レ・セゾン 調理

卒業後、高校の頃にバイキングを食べに来て憧れを抱いた「帝国ホテル 東京」に入社。宴会のオードブルを2年担当後、同ホテルのメインダイニング「レ・セゾン」に配属になる。主に肉料理の付け合わせを担当しながら肉の焼き方などを修行中。

大宴会を手がける「帝国ホテル 東京」には、野菜、魚、肉と、食材ごとにまとめて下ごしらえをし、毎日、膨大な量を各調理部門に供給している、センターキッチン部がある。入社当時の浦崎さんは、宴会調理課で、オードブルの仕込みのための食材を、そのセンターキッチン部からピックアップする仕事を担当していたという。

時には1,000人を超える宴会もあり、大人数のチームで作業していく中で、少しずつ仕事を覚えていき、小さな前菜を任されるようになるなどステップアップしていく。その後に配属なったのが、フレンチレストランの「レ・セゾン」。ホテルのフレンチレストランといえば、ホテルの顔となるメインダイニングである。「フランス人シェフのもとで、しっかりしたものを作らないといけない緊張感がある」と語る。

「レ・セゾン」に異動になった当初は、それまでの宴会調理課とは勝手が違ったという。「レストランは宴会調理課とは違って下ごしらえから手がけます。また、宴会は大勢で一斉に調理して出しますが、レストランは、お客様の入店と同時に忙しくなります。最初は、一瞬で変わる調理場のテンポの速さについていけずに大変でした」と苦笑する。

浦崎さんは、入学当時からフレンチの道に進むことを決めていたといい、在学中には料理コンクール「グルメピック」に参加して、予選から本選に進み、全国6位になっている。結果には満足も、「もうちょっといけたのでは、と思い、悔しい気持ちもある」という。「見た目も大事だけれど、気持ちを込めて"美味しい料理"を作りたい」と前を向く。

フランス料理 レ セゾン

伝統を踏まえながらも新たな感性を取り入れて作り上げる珠玉の料理。

住所 〒100-8558 東京都千代田区内幸町1-1-1 地図
電話番号 03-3504-1111 ( 代表)
営業時間 朝7:00~10:00(L.O.) 昼11:30~14:30(L.O.) 夜17:30~22:00(L.O.)
URL https://www.imperialhotel.co.jp/j/tokyo/

浦崎さん自ら手がけた肉料理を手にしてもらった。

「クラシカルモダン」をテーマにデザインされた店内は、メインダイニングとしての重厚感と、洗練された現代的な雰囲気が調和する空間。