今年こそコンテスト優勝目指します

「この道に進みたいということは中学生くらいから考えていました。母と姉がバレンタインデーにチョコを手作りしていて、僕も同級生の女の子にホワイトデーのお返しをする時に自分で作るようになったのがきっかけで。でも、もらってたのは友チョコばかりですよ(笑)。本命チョコはなかったです」と照れ笑いする高坂さんは、国際フード専門学校を卒業後すぐにラメール洋菓子店に就職し、現在5年目に入った。「学校は1年制で洋菓子、和菓子、パンと一通り勉強しましたけど、僕は小さいころからの夢だったので、初めから洋菓子の世界に進もうと決めてました。在学中は文化祭で、チョコをコーティングしたケーキの上に人形を乗せたりするマジパン細工をやりましたけど、一般のお客さまにも喜んでいただけて、楽しかったです。当時勉強した製菓理論はもっとしっかりやっておけば良かったなという気持ちもありますけど、今でも教科書を見ると、ためになってるなと思います」。

現在は焼き場を担当しているというが「窯から出した時の色は常に同じにしないといけないということは一番気を付けています。季節によって気温や湿度が違って、色が変わってしまうこともあるので、そこは注意しないと。先輩が焼くところを見ながら勉強しましたけど、今は焼き場で一番上になったので、下の子たちにもそこはきちんと教えてます」とか。

一昨年、コンテストで銀賞を受賞。そのケーキが店頭で販売されている。「お客さまから『誰が作ったの？』と聞かれたのはうれしかったです。コンテストは２年に１回で、次は今年の６月。今度は優勝を狙いたいです」と夢を聞かせてくれた。