夢一筋でたどり着いた天職の喜び

小学校の卒業アルバムにも「将来の夢はパティシエ」と書いていたという松島さんは、高校時代から現在の職場でアルバイトを始めた。「子どもの頃、母がお菓子を作っているのを見ていて、ケーキ屋さんで働きたいと思うようになって、アルバイトを始めました。専門学校時代もアルバイトは続けていて、1年制で入学してすぐに就活だったので、5月には今の店に就職が決まっていました」と順風満帆なスタート。　

「専門学校在学中は、とにかくケーキのことばかり考えてましたね。学校のしっかりした設備でケーキを作れるのが楽しかったです。ケーキ作りのテストの前には家や職場でも練習をしたり。学校には毎日きちんと行っていたし、体験入学の時の先生のお手伝いなどもしてましたね。高校ではあまり真面目な学生ではなかったですけど『好きなことに関しては頑張れるんだな、自分』と思いました(笑)」と笑顔を見せる。

オーダーメイドのケーキも手がけているが「お客さまがウエディングケーキのアイデアを絵に描いてきて、一緒に考えたのは楽しかったですね。出来上がったケーキを結婚式場まで届けてくださいと言われて、その場で参列者の方々に紹介していただいたのはうれしかったです」というエピソードも。

昨年からはシェフパティシエを務めている松島さん。「有名なお店だし、シェフパティシエになったのも早いので、プレッシャーはあります。新商品開発などでは頭を悩ませることも多いですけど、それも含めて楽しいですね。自分にはもうこの仕事しか考えられないですから」と熱意を見せた。